審査業務の自動化は
『急がば回れ』

Vol.022 2023年12月19日

皆さんご存じのように世の中には様々な審査業務があります。クレジットカードの入会審査、各種ローンの融資審査、賃貸物件の入居審査や園児の入所審査などなど。金融業界を中心にはじまった審査自動化は、DXの浸透にともない不動産、行政などでも積極的な検討が進んでいることが弊社へのルールエンジン活用のお問い合わせからも垣間見ることができます。

 

ところが業務効率化の成果を焦るあまり(ハードルを上げすぎて)、途中で審査自動化を諦めてしまう企業も多い印象を受けます。金融のように法律や規制が厳しい業界では、審査に必要な情報のデジタル化や審査基準の整備が進んでおり、比較的自動化しやすい状況ですが、その他の業界では情報や審査基準が未整備なことが諦めの一因になっているようです。特に審査基準はデジタルな判断が可能なほど明確ではなく、判断の指針的なものに留まり、最終的には担当者の状況に合わせた判断に委ねられているケースが散見されます。

 

ですが、そのような状況でも審査自動化を諦めるのは早計です。弊社の経験では、このような場合でも、審査自動化を段階的に進めることで、一定の成果を上げつつ、業務効率化を図ることは可能です。

 

このような状況における審査自動化の最初のステップは『ルールエンジンによる自動判定と人による判断のハイブリット』を目指すのが最良です。具体的には、審査内容を次の①②の指針で分割して考えます。

明確な判断基準に基づき、決定的に判断できるものは自動化する。
判断に必要な情報収集や人による判断が必要なものは、必要な情報のリストや判断指針を担当者に提示する。

このようなハイブリットな方法でも以下のような十分な効果が期待できます。

  • 判断基準の見える化
  • (部分的な)自動化による作業量の削減
  • 自動判断できるケースの審査時間の短縮(他社競争力の向上)
  • 判断指針の案内による人による判断の標準化
  • 審査担当者の教育負担の低減
  • 審査基準変更時の周知コストの低減

このような取り組みを行うことで、更なる自動化に向けた時間的な余裕が得られるだけでなく、業務効率化の新たな知見を集めることも可能です。

 

具体的な業務内容は伏せますが、審査自動化の弊社事例を紹介します。
この企業が行う審査の規模は以下の通りです。

  • 審査件数: 年間10万件以上
  • 審査方法: 全国各地の支社で審査担当者による審査実施
審査業務

この企業では、ルールエンジンを用いてハイブリット審査に取り組み、審査の品質向上と効率化を実現することができました。ルールエンジン導入後からこれまで数回の審査基準の変更が発生しましたが、業務に混乱を与えることはありませんでした。

審査自動化の事例

さて、皆様、このように審査業務の自動化は「急がば回れ」が上手くいくことがありますので、あきらめずに検討してみてください。弊社にご相談いただければ、様々な業務における審査自動化のお手伝いをいたします。

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